道尊 (以仁王王子) (Doson (Prince of Prince Mochihito))

道尊(どうそん、安元元年(1175年)‐安貞2年(1228年))は、平安時代末期の皇族・僧侶。
以仁王(後白河天皇第三皇子)の第二王子。
母は伊予守高階盛章の娘(一説に伊予守平教盛の娘である三位局)。
北陸宮の異母弟にあたる。
若宮・安井宮ともいう。

治承4年(1180年)父以仁王の挙兵に際して平家に捕らえられる。
その後、宮の処置をめぐっては、平清盛と平宗盛の間で紛糾したという。
旧皇族(以仁王は平家の圧力で「源以光」として臣籍降下させられていた)という出自もあり、死罪に処するわけにもいかず、結局仁和寺において出家させることとなった。
殷富門院亮子内親王(後白河天皇第一皇女)は自らの御所を仏寺とした蓮華光院に道尊を引き取り養育した
このことから、同院の開基は道尊とされた。

建久4年(1193年)一身亜闍梨に補された。
元久元年(1204年)5月法印に叙され、12月には権僧正に任じられる。
建永元年(1206年)には東大寺別当、翌承元元年(1207年)7月には東寺長者。
更に12月には仁和寺別当になった。
建永3年(1209年)に僧正に就任した。
承久3年(1221年)には大僧正に昇進した。
安貞2年(1228年)8月に入寂した。
土御門天皇・順徳天皇・後堀河天皇の三代に渡る護持僧を務めた。

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